電源が入らないタッチパネルの画面データ復元方法(キーエンス VT2シリーズ)

仕事

実家の父が、悪徳リース会社に捕まり、自力でWEB技術を磨きたいと思い、
ブログを始めてみたはいいものの、iDeco運用記事くらいしか更新していない
零細機械メーカのれいさい君です。

先日、20年程前に製作した機械に搭載されていたタッチパネルが故障して、
非常に困りました。
情報社会の今日、ネットやYouTubeにでも解決策があるだろうと思い半日ほど
懸命に検索(若干韻踏んでる)しましたが、見つかりませんでした、、、。

結局、自力で無事解決したので、備忘録とブログの記事ネタ不足を含めて投稿してみたいと思います。

製造メーカで行わない修理は、安全面・費用面でリスクを伴いますので、
以下に記載する修理行為は自己責任でお願いします。
当方では、故障又は損害などに関しては一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください

故障状況

  • 故障部品名:タッチパネル (キーエンス製 VT2シリーズ)
  • 故障モード:タッチパネルの電源が入らない。
  • 問題点:タッチパネルに入っていた画面データが吸い出せない!(←ここが一番の問題点)

普通の会社であれば、入っていた画面データくらいは管理しているので、そのデータを最新のタッチパネルに入れて、交換してあげれば問題ないかと思います。

しかし、そこは零細企業!

もちろん画面データも碌に管理しておらず、20年前にPLC・タッチパネル作成を外注した協力会社さんがもう存在していない!

新規で別の電気屋さんに製作してもらうにしても、数十万円の費用が掛かることが予想されます。

という訳で、このタッチパネルをなんとか修理して、データを取り出さないといけません。

早速、メーカへの修理依頼

早速、メーカであるキーエンスさんに電話をしてみる、、、

れいさい君
れいさい君

すいません。御社で20年程前に購入したVT2シリーズのタッチパネルが故障して、電源が入らないようなのですが、なんとか修理していただけませんか?

キーエンス<br>電話窓口さん
キーエンス
電話窓口さん

申し訳ございません。2013年に修理対応は、終了しております、、、。

れいさい君
れいさい君

ですよね!流石に古すぎますものね、、、。
しかし、そこを何とか、、、。涙

キーエンス<br>電話窓口さん
キーエンス
電話窓口さん

大変申し訳ございません。

沈黙&絶望、、、

れいさい君
れいさい君

・・・・・・・・・・・・
あっ、あっ、ありがとうござました。

っという訳で、一番有望な選択肢が消えました。

残る2つの選択肢

さて、、、残る選択肢は、、、

  1. 電気屋さんに新規に近い形で、一から数十万かけて作ってもらう。
  2. 自力でタッチパネルを何とかする。

当然ながら、お客さんからそんな金額は到底もらえそうにないので、消去法で「2.自力でタッチパネルを何とかする。」の方法を当たってみる。

とりあえず分解

もうダメ元で分解してみる。

分解してみると、なるほど!
・・・・・・
・・・・
・・・
どこが壊れているか、さっぱりわからない!
なんか焦げてたりしたらわかるんじゃないかなぁ?と思いましたが、
綺麗です!

しかし!
このタッチパネル、、、
何だかデータが入ってそうな基盤と電源っぽい基盤の2つからなっているような感じがわかる。
(詳細は後述)

もしかしたら、この電源っぽい基盤を丸ごと取り替えてみればいけるかも!

中古タッチパネル購入

なんとか正常な電源っぽい基盤だけを入れ替えたら、画面データを取り出せるかもと考え、
ネットで探してみると、、、ありました!

約2万円!

うーん。一旦ダメ元で、2万円捨てる覚悟で購入!

ポチっとな!

修理作業

正常に動作する同型のタッチパネルを入手!

早速分解してみる。

製造メーカで行わない修理は、安全面・費用面でリスクを伴いますので、
以下に記載する修理行為は自己責任でお願いします。
当方では、故障又は損害などに関しては一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください

背面カバーを外す

タッチパネル背面

とりあえず、四隅4か所(赤丸部分)のビスを外す。
この時、端子台の渡りバー(オレンジ四角部分)がある場合は、外しておかないと分解時引っ掛かります。

データが入ってそうな基盤を外す

タッチパネル背面を開けるとこんな感じ

背面カバーを外すと、データが入ってそうな基盤がお目見えします。

この基盤は、赤丸の4点のビスで止まっているので、ビスを取ります。
そして、ケーブルが刺さっているので、コネクタの黒い部分(黄色部)を上に引き上げると、
ケーブルが取り外せます。

↑こんな感じでケーブルが外れます。

さてと、基盤を外します。
あれ?外れない!

むむむっ?
どうやら、裏側で基盤同士がコネクタで接続されているようです。
ゆっくりと、グネグネしながらコネクタを外します。

バッテリ発見!

何?!
バッテリ発見!
なんか嫌な予感?
もしやこれで、画面データを保持しているのか?
っと思いましたら、どうやらSRAM用のリチウムイオン電池で、時計・アラーム履歴・リアルタイムトレンドグラフ等を保持しているものらしいので、画面データは飛ばないようです。

なので、赤丸部分のコネクターを外します。

御開帳

という訳で、やっとのことで御開帳!
右側の電源っぽい基盤には、コイルやらコンデンサやらが入っていて明らかに電源作ってます!という回路の様です。
恐らく今回は、こちらの基盤が何かしら壊れていたのだと思います。
パッと見た感じでは、綺麗でした。

という訳で、無事データが残っていることをお祈りしつつ、故障したタッチパネルの画面データが入ってそうな基盤と中古で購入したタッチパネルのデータ基盤を交換。
組付けは、分解と逆の手順で組み立てました。

無事完了

無事組み立てて、データが残っていることを祈りつつ電源を投入!

何だこの画面!
どうやらリチウムイオン電池を外したせいか時間合わせの画面が出てきた様です。

現在時刻を打ち込んであげたら、、、、、、
、、、、、
、、、、
、、、

正常に動作しました!

今度また壊れても大丈夫なように、画面データだけは読出ししておきました。

めでたしめでたし!

コメント

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