EV関連で株式銘柄&技術関連を考えてみる

仕事

こんにちは。
以前のパランティア【PLTR】の投稿以降、早速3カ月ほど投稿をしておらず三日坊主気味になってきたれいさい君です。

早速ですが、最近EV(電気自動車)関係が、結構話題になってますね。

私、20年程前に大学で機械学科を専攻していたものの、全くと言ってもいいほど自動車に興味を持たぬまま卒業しました。
そもそも内燃機関とかオワコンだろうと思っていましたし、20年前は電気自動車の覇権をどこが握るのかわからなかったので、就職する際の判断基準は、如何に長く飯が食っていけそうな分野か?が判断基準でした。

しかし、奇しくも、私の大学時代はトヨタのプリウス、ホンダのアシモ(当時はP2?)が話題になっており、自動車は興味ないと言いつつも、モータ関連かロボット関連なら息が長いのでは?と考え、更にロボット関連も結局はメイン部品がモータなので、モータ関連の電機メーカに就職しておこうという結論に至りました。

そんな訳で、戦力となったか疑問ですが、大手電機メーカでエンジニアとして働いていたので、モータ・インバータ関連の知識は多少覚えがあります。

ですので、ガッツリ電気自動車に精通している訳ではございませんが、素人なりにHV、EV関連に関して、考察・妄想してみたいと思います。

株式投資でEV関連銘柄を探している方、就職・転職活動をしている方のお役に立つ情報があるかもしれません。
そして、就職・転職活動をしている方へあらかじめ申し上げますが、
ここで挙げている企業には、一部ブラック企業が含まれているかもしれません。但し、今後EVが普及していくにあたり業績が良くなり、職場環境が改善される可能性もありますし、そもそもブラック企業とは、個々人によって違います。また、あえてブラック企業に行ってから、ホワイトと思われる企業に転職するという手もあります。

私個人の見解によるもので、投資・就職・転職のご判断は、自己責任でお願いします。

焦点を考えてみる

私が、EVに関して日頃思う事は、下記の内容です。

  • 日本にとって自動車が製造業の最後の砦ではないのか?
  • 電力足りるの?
  • EVの主要技術と活躍しそうな企業について
  • 自動車の受託製造サービスを考えてみる

日本にとって自動車が製造業の最後の砦ではないのか?

思えば、かつて競争力を誇った携帯、家電、半導体などの分野で、日本の企業は海外メーカに押され、衰退の一途を辿ってますね。
(半導体に関しては、東京エレクトロン、レーザーテック等の一部半導体設備メーカは強いですね。)

要因は、各分野で多々あるとは思うのですが、ざっくりと、

  • どうでもいい横並びの機能や性能に集中して、革新的な技術を出せない。
  • 中韓メーカに技術流れ過ぎ(そして現在は、技術競争面で追い抜かれている分野もある)。

等が挙げられると思います。

さらに深堀すると、大企業の多くで創業者・創業家がいなくなり、後を引き継いだサラリーマン社長が、自分の在籍中はリスクの少ない決定をしていったことが要因ではないかと思います。

開発に関しては、「競合他社がやっているから、我が社もやらないと」一方で、「他所がやってないから、もう少し様子見」等の判断。業績の回復の施策に関しては、とりあえずコストカット&リストラ→脳みそに営業機密を詰めた団塊のおっさん達が中韓メーカへ大量流出等が挙げられるのではないでしょうか。

そんな中で自動車に関しては、未だに好業績で健闘しているように感じます。
その理由は、最大手のトヨタが良い意味で、創業家パワーを発揮しているからだと考えます。
私が株式投資にあたって重要と考えている一つに、「創業家が経営者&創業家が大株主」があります。
これは、創業家が大株主であるが故、思い切った経営判断ができる強みがあるからだと推察します。

現在のトヨタの社長、創業家らしい大胆な判断をし、メディアに顔を出しまくってやり手な気がします。
(でも、、、すいません。トヨタ株は買ってないです。そして、私は車の運転が嫌いで、アイサイトのオートクルーズ一が一番楽なので、スバルユーザーです。テスラは貧乏人なので買えません。)

テスラに時価総額は抜かれたものの、現状トヨタが日本の携帯、家電、半導体分野のような憂き目を見る可能性は、まだ時期尚早かと思います。

電力足りるの?

最近やたらと「20〇〇年代から非ガソリン化」と言われていますが、
前々から疑問に思っていました。

、、、、、、電力足りる?

ネットでは、専門家同士で論争が起こっているみたいですが、テレビ・新聞では電力の問題はそんなに話題になっていない気がします。

そんな中で、昨年末トヨタの社長が、400万台をすべてEV化するとで電力が10~15%不足すると発言。発電所でいうと、原子力発電の場合で10基、火力発電で20基との事です。

そうなりますよね・・・。

ただ、過去のマスキー法(排ガス規制)、モントリオール議定書(フロン規制)みたいにとりあえず目標決めちゃって、結果何とかなってしまう可能性もあり得ます。

製品開発でもそうですが、ケツが決まると担当は血眼になって達成するというのが技術者の性です。
しかし、これは技術的な課題の難易度が低い場合が多いですが、、、。

私としては、なんとなく国のお偉いさんが、10年後、20年後なら何とかなるんじゃない?的なノリで、とりあえず決めたんじゃないかと思います。なので最悪直前で延期もありうると思います。

ただ、そんなつもりでゆったり構えていると、いつのまにか電力問題が解決してしまった時に取り残されるメーカも出てくるのではないでしょうか。

それを見越してか、テスラはソーラーパネル・家庭用蓄電池も作ってます。電力問題も抑えているところが流石のイーロン・マスク。

EVの主要技術と活躍しそうな企業について

本題です。
EV化するにあたり、キーデバイスとなるのが、下記3つのでしょう。

  • バッテリ
  • インバータ
  • モータ

思うに携帯、家電、半導体分野と同様に、部品メーカ(ソニー、村田製作所、TDK等)、設備メーカ(冒頭とかぶりますが、東京エレクトロン、レーザーテック等)に関しては、まだまだ日本企業にも勝機ありと感じます。

バッテリ

バッテリー関連の知識は設計経験がないので、まったくと言っていいほどの素人です。

近年、中国メーカで強豪メーカが生まれています。
日本は、リチウムイオン電池を世界で初めて開発しましたが、もうすっかり中国企業の方が生産量では勝ってます。

どちらかと言えば、全個体電池で一発逆転したいところでしょう。
しかし、それも最終的には、中韓メーカにシェアを奪われる気がしますが、、、。

【中国関連】

<BYD 1211HK>
昔投資してました。バフェットも買ってましたね。
2020年から本格的に株価上がってますが、今から参戦する勇気ありません。

<CATL>
ここ数年、ちょいちょい日経新聞に名前が出てきます。
株を買いたいところですが、本土株なのでしょうか?買う方法がわかりません。

【日本関連】

日本は業界に限らず結構素材系が強いので、リチウムイオン電池のセパレータ、電極関連の銘柄は結構名前が出てきますね。

すいません。

素材系は、メーカ多すぎて絞れません。

全個体電池関連が注目されるとこだと思います。

<TDK 6762>&<村田製作所 6981>
まだ自動車用程の高容量の全個体電池の見通しは不明ですが、小容量のデバイスには量産適用されつつあるので、この2社が面白そうですね。

<古川電池 6937>&<ジーエス・ユアサ コーポレーション 6674>
昔ながらの電池屋さんです。
EV化による恩恵を享受できる気はしませんが、株価は上昇基調のようです。

<Panasonic>
テスラ次第でしょう。
正直テスラに都合よく利用されている気がします。
株式投資先という観点では魅力を感じません。

インバータ

インバータの主要部品と言われたら、パワー半導体、コンデンサがメインでしょうか。
ざっくりインバータでの役割は、「コンデンサで電流を平滑して、パワー半導体でバチバチスイッチを入れて任意の回転数・トルクにする。」といって感じでしょうか。
正確には、コンデンサはコンバータの部品ですが、、、。
なくてはならない、そしてコストがかかる2大部品です。

パワー半導体

まず、パワー半導体についてですが、
DRAM、NANDなどの半導体メモリは中韓に負けましたが、日本には、パワー半導体がまだ残ってます。

特に高効率の「高耐圧」、「低オン抵抗」、「高速スイッチング」を特徴とした新素材パワー半導体開発は、日本メーカにまだアドバンテージがあるような気もします。

主に、SiC(炭化ケイ素、シリコンカーバイト)と、GaN(窒化ガリウム、ガリウムナイトライド)の2つが大きく挙げられますが、有名どころは下記5社くらいでしょうか。
新素材パワー半導体としては、ローム、三菱電機、サンケン電気あたりの名前を感覚的によく耳にします。

<ローム 6963>
<三菱電機 6503>
<サンケン電気 6707>
<富士電機 6504>
<東芝 6502>

番外編で、日本のスタートアップ企業の「フロスフィア」という会社が 「GaOパワーデバイス」という新素材の半導体を開発しているようです。
もちろん上場してませんが、このゲームチェンジャーがいつの間にか上場してた、、、という事がないように、要チェックです。

コンデンサ

パワー半導体のように比べて、銘柄を絞り易いの部品であるのがコンデンサではないでしょうか。

私の感覚からするとインバータ用アルミ電解コンデンサの大手メーカと言われたら、ニチコンというイメージですが、アルミ電解コンデンサの分野で、世界トップシェアは日本ケミコンのようです。
Panasonicも一応作っています。

<ニチコン 6996>

株価は、EVブームが起こってきてジリジリと上げてきましたが、残念ながら2021年3月決算が発表されて-12.17%の下落を記録。
如何せん過去から業績が振るわない企業です。何故業績が悪いのでしょうか?

<日本ケミコン 6997>

ニチコンに比べて、EV向けに強そうという訳でもないのでしょうか。
EVブームの波には乗れず、株価はそれ程伸びてません。

<Panasonic>
バッテリーと同様、株式投資先という観点では魅力を感じません。

モータ

EVに使われているモータもざっくりモータ効率が、85~95%位じゃないかと思います。
残りの5~15%の効率改善は、乾いた雑巾を絞るようなものかと思います。
もし効率を上げられるネタがあるとしたら、超電導モータくらいかと、、、。

その為、モータは画期的な性能向上というよりもコストダウンが肝になると思われます。
モータのコストでキーとなるのは、銅線・磁石です。

モータ製造メーカ

まず思い出されるのは、毎度新聞で目にする日本電産でしょう。
EVはこれから水平分業が進んでいき、モータの製造は自動車メーカーではなく、モータメーカが分業で作る方向に進んでいくのではないでしょうか?
創業者パワー半端ない。株価もかなり伸びてきますが、まだまだ伸びるでしょう。
残念ながらノンホルです。
押し目を待っていたら、1単元が150万になってました。今から参戦は悩ましい。

<日本電産 6594>

デンソー、アイシン精機等もあるのかと思いますが、私ではこの2社の詳細がわかりません。

磁石メーカ

一般的に高効率のモータには、ネオジウム磁石が使われます。

そしてネオジウム磁石は熱に弱い(減磁)ので、ジスプロシウム又は、テルビウムといった素材を隠し味として入れなければなりません。
このジスプロシウム、テルビウムはレアアース(希土類)と呼ばれ、「希」と付くだけあってめちゃくちゃ高価です。
また、ほとんどが中国でしか採掘できない為、中国の気分次第のお値段設定になってます。
そして、モータコストの大半を磁石が占めると言っても過言ではありません。

もしネオジウム、ジスプロシウム、テルビウムの商品先物市場があれば、これから需要は伸びる一方なので買ってみたいところです。
残念ながら取引市場はありせんが、、、。

その為、各磁石メーカはレアアースを削減する技術に注力しています。

磁石メーカで有名どころは、ぱっと思いつく限り4社くらいではないでしょうか。

<信越化学工業 4063>
<日立金属 5486>
<大同特殊鋼 5471>
<TDK 6762>

その中でも信越化学工業は、半導体シリコンウエハー、塩化ビニール樹脂等のEV関連以外の素材でも世界首位クラスであるので、株式投資銘柄としては最強かもしれません。株価もぐんぐん伸びてます。

次に良いと思われるのは、ネオジウム磁石の生みの親である日立金属といったところでしょうか。
残念ながら日立金属は、業績・株価があまり冴えません。

因みにネオジウム磁石の開発者は、大同特殊鋼のグループ会社でレアアース削減の磁石開発をされているようです。ですので、ネオジウム磁石を超える新材料を開発してゲームチェンジもあるかもしれません。

TDKはフェライト磁石が強いイメージです。一応ネオジウム磁石もやっておりますが、、、。
但し、バッテリーも手掛けているのでEV関連トータルで面白いと言えば面白いかもしれません。

巻線機メーカ

モータにとって大切な技術。
それは巻線技術です。
品質を保つのにいろいろとノウハウがあります。

上場している巻取機メーカと言われたら、この2社くらいでしょう。
逆にこの2社以外はあまり聞いたことがありません。
非上場企業でも1社くらいしか聞いたことありません。

<小田原エンジニアリング 6149>
<NITTOKU 6145>

コア金型

モータを作るにあたって、積層コアが必ず必要になります。
特に高効率モータは緻密なプレス抜きをしなければなりません。
よく聞くのは下記2社です。
特に三井ハイテックは、有名どころです。因みに三井グループとは関係ありません。
株価は絶好調。
黒田精工も良く耳にしますが、三井ハイテックの方が私的にはメジャーかと思います。

<三井ハイテック 6966>
<黒田精工 7726>

自動車の受託製造サービスを考えてみる

GAFAのようなIT企業がEV開発をしていますが、もし製造するなった場合はどうなるのでしょうか?
恐らく、弱小自動車メーカを買収するか、携帯のEMS(電子機器の受託生産サービス)のようになるのではないかと思います。

そんな訳で、EV分野のホンハイ(鴻海精密工業)としてマークしているのが、

<マグナ・インターナショナル MGA>

リーマンショック時の不況下にGMの工場を買収するとかしないとかで、気になっていましたが、
機が熟してこれから面白くなってきそうなので、ちょっと前からちょっとだけ買ってます。

私個人の見解によるもので、投資・就職・転職のご判断は、自己責任でお願いします。

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